サイト運営を始めたばかりの方にとって、WordPressの保守作業はハードルが高く感じられるかもしれません。特に「専門業者に頼む余裕はないけれど、放置するとセキュリティリスクや表示トラブルが怖い…」という悩みは多くの小規模サイトオーナーが抱える共通項です。本記事では「自分でできる」ことに厳選して、①プラグイン・テーマの更新 ②定期バックアップ ③コメント監視(スパム対策) ④サイト表示チェック ⑤セキュリティスキャンという初心者向けの基本5項目を、全て無料・手動で実践できる手順付きで解説します。まずは今日から始められるシンプルなステップを押さえ、費用を抑えつつも安全にサイトを守りましょう。
プラグイン・テーマの更新を怠らない
結論:WordPress本体やプラグイン・テーマのアップデートを定期的に行わないと、既知の脆弱性が放置され、ハッキングやサイト改竄の危険性が格段に高まります。
理由:WordPress開発チームやプラグイン開発者は、セキュリティパッチや不具合修正を随時リリースします。公開された脆弱性情報は数時間~数日で攻撃者に利用されるため、アップデートを後回しにしないことが最もシンプルな防御策です。
更新手順と注意点
- 管理画面からの更新方法
ダッシュボード → 「更新」 へアクセス。WordPress本体、プラグイン、テーマのそれぞれに「◯件の更新があります」が表示されます。チェックボックスで対象を選択後、「更新」をクリック。 - 手動更新の注意点
- 事前にバックアップを取得(後述章で解説)
- 有効化テーマとプラグインを一度にまとめて更新すると競合が起きる可能性があるため、ひとつずつ実行
- 自動更新設定(オプション)
// プラグイン自動更新を有効化 add_filter( 'auto_update_plugin', '__return_true' ); // テーマ自動更新を有効化 add_filter( 'auto_update_theme', '__return_true' );
ただし、自動更新は重大な不具合発生時に気付かず放置されるリスクも。必ず後で管理画面で動作確認を行ってください。
注意点:
- 大規模なメジャーアップデート(例:5.x→6.x)の場合は、検証環境でのテストを強く推奨。
- 更新後に表示崩れやエラーが発生したら、即座にロールバックまたはプロ依頼を検討。
定期的なバックアップ取得
結論:サイトのデータやファイルを守るためには、定期的なバックアップ取得が必須です。万一のデータ消失や改ざん時に、最新の状態に戻せる唯一の手段となります。
理由:サーバー障害や人的ミス、プラグイン更新による不具合など、あらゆるトラブルでサイトデータは消失・破損し得ます。バックアップがなければ、最悪「一からサイトを構築し直す」しかなく、大幅な時間とコストがかかります。特に小規模サイトオーナーは「業者にお願いするほどでは…」と考えがちですが、無料・手動手順で十分カバー可能です。
手動バックアップの手順
- FTPでサイトファイルをダウンロード
FTPクライアント(FileZilla など)でサーバーに接続し、wp-content
フォルダ以下をまとめてローカルに保存。 - データベースのエクスポート
サーバーの phpMyAdmin へアクセスし、クイック形式で SQL を出力。ファイル名はサイト名_YYYYMMDD.sql
。 - 保存先のフォルダ構成
backup/YYYYMMDD/files/
とbackup/YYYYMMDD/db/
で整理。日付含む命名でひと目で管理。 - 頻度とスケジュール
- 週1回以上を最低ラインに設定
- 更新頻度が高い場合は毎日取得
- リマインダーを使い、抜け漏れを防止
無料ツールでクラウド保存
- Google Drive/Dropboxへの手動アップロード
バックアップフォルダをZIP化し、クラウドフォルダへドラッグ&ドロップ。 - 無料バックアッププラグイン
BackWPup や UpdraftPlus で手動バックアップ → ZIP生成 → クラウド保存設定。 - 注意点
- 古いファイルが自動で消されない場合があるため、定期的に手動整理
- クラウドはプライベート共有設定を徹底
コメント・お問い合わせの監視(スパム対策)
結論:コメント欄やお問い合わせフォームは、スパムやボット攻撃の温床になりやすいため、定期的な監視と手動削除が必要です。
理由:放置されたスパムはSEO評価の低下や読者離脱の原因に。フィッシング詐欺サイトへ誘導するリスクもあります。
スパムのリスクと放置の影響
- Googleは低品質コンテンツと判断する可能性あり。
- ボットからの連続送信でサーバー負荷増大・ダウンリスク。
- 訪問者の信頼失墜。
手動チェック方法+おすすめ無料プラグイン
- 管理画面で手動チェック
ダッシュボード → コメント → 「承認待ち」「スパム」を定期確認し、即「スパム」振り分け。 - Akismet Anti-Spam
WordPress.com アカウント登録後有効化。自動スパム判定→振り分け。週1回目視確認。 - Contact Form 7 + reCAPTCHA
Flamingo で履歴保存、reCAPTCHA 導入でボット防止。Honeypot併用でUX維持。 - 注意点
誤検知チェックを怠ると正当なコメントが埋もれる恐れあり。
サイト表示の簡易チェック
結論:サイトの基本機能と表示状態を定期的に手動でチェックすることで、訪問者に健全な閲覧体験を提供し、機会損失や信頼低下を防げます。
理由:更新後のレイアウト崩れやリンク切れを早期発見し、ユーザービリティを維持できます。
表示崩れ・死活監視の必要性
- CSS/JS競合によるレイアウト崩れ。
- リンク切れで404エラー。
- サイト停止によるビジネス機会損失。
手動チェック手順とブラウザ検証方法
- デスクトップ/モバイル確認
PCとスマホで主要ページを開き、表示崩れやフォーム動作を確認。 - リンク切れチェック
全リンクをクリックして404確認。月1回再確認。 - ブラウザ検証ツール
Chrome検証→ConsoleタブでJSエラー確認、Networkタブで読み込み時間とエラー確認。 - 注意点
キャッシュ影響回避にシークレットモード確認。
セキュリティプラグインでのスキャン実行
結論:無料のセキュリティプラグインによる定期スキャンで、マルウェア感染やファイル改ざんをチェックし、自力保守の防御力を高めます。
理由:脆弱性悪用によるバックドア埋め込みを自動検出できるため、手動確認より効率的。
スキャンの効果と必要頻度
- マルウェア検知・ファイル整合性チェック。
- 検出履歴ログ取得。
- 月1回以上の実施推奨。
無料プラグイン設定とスキャン手順
- Wordfence Security
スキャン→「今すぐスキャン」実行。週1回自動スキャン設定。メール通知。 - Sucuri Security
Audit Logで改ざん監視、SiteCheckで外部スキャン。手動で月1回。 - 注意点
無料版は機能制限あり。深夜帯に実行し、ログ保管を徹底。
自力保守の限界とプロ依頼の判断基準
結論:自力保守はコスト抑制に有効ですが、高度なトラブル発生時には専門業者への依頼を検討すべきです。
依頼すべきケース
- サイトが完全ダウンし復旧不可の場合。
- 深刻なマルウェア改ざん再発防止策が構築できない場合。
- 大量アクセスやDDoS攻撃による負荷問題。
- 大規模リニューアルや複雑なSSL設定。
費用目安と判断基準
- 小規模復旧:数万円〜
- 中規模復旧:数十万円〜
- 運用代行:月額数万円〜
- スキル不足を感じたら即見積もり依頼を。
まとめ
本記事では、初心者でも無料・手動で実践可能なWordPress保守5項目を解説しました。週1回以上のルーティン化で安全・安定稼働を実現できます。プロ依頼の判断基準も参考にしてください。
今すぐダッシュボードを開き、プラグイン・テーマの更新から始めましょう!継続的な保守で、あなたのサイトを守り抜いてください。