WordPress保守とは、WordPressが正常かつ安定的に稼働するために、バージョンアップやバックアップ、プラグインのアップデートなどの作業を行うことです。一般的なWebサイトと比較して、WordPressは特有の保守項目が多くあります。それらの保守作業は、Webサイト運営において欠かせません。
ですが「WordPressの保守方法がわからない」「自分たちでは、保守作業ができない」という悩みを持つ方もいるでしょう。そのような方に向けて、専門家が保守作業を代行するWordPress保守サービスがあります。
この記事では「WordPress保守は外注したい」というWeb担当者に向けて、WordPress保守サービスの具体的な内容や費用相場と選び方、運営実績が豊富なおすすめのWordPress保守サービス12選についてご紹介します。
WordPressの保守とは
WordPressの保守とは、WordPressを用いたWebサイトの運営において、WordPressの各種機能が正常かつ安定的に動作するように維持・管理することです。主な作業としては、WordPressのバージョンアップやバックアップ、サーバー・ドメインの管理などが当てはまります。
WordPress保守が必要な理由
世界中で多く利用されているWordPressの保守が必要な理由は、主に以下のものがあります。
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- WordPressの安定性を確保するため
- WordPressはハッカーからの攻撃対象になり易いから
- 定期的なアップデートが必要だから
これらの理由について、それぞれ解説をします。
WordPressの安定性を確保するため
Webサイトが安定して動作し続けることは、運営において最も重要な要素といえます。さまざまな障害が原因で、Webサイトが動作しなくなることも、Webサイト運営の現場では少なくありません。そのため、Webサイトの安定性を確保するには、定期的な保守が必要です。
WordPressはハッカーからの攻撃対象になり易いから
海外の調査サービス「W3Techs」によると、2023年2月現在のWordPressのシェアは43.2%(※.1)でした。利用者が多いことはメリットもありますが、さまざまなサイバー攻撃に遭いやすいリスクも多くなります。サイバー攻撃のリスクを減らすためには、適切なセキュリティ対策としての保守が必要になります。
※1 引用:Usage statistics of content management systems(W3Techs)
定期的なアップデートが必要だから
WordPressは、定期的にアップデートのプログラムがリリースされます。アップデートでは、機能の追加や改善、脆弱性や不具合の修正などが行われています。セキュリティ面の向上にも関わる内容であるため、アップデートの対応は必須の保守作業です。
しかし、アップデートにより予期せぬトラブルが発生するケースもあります。Webサイトの表示や各種機能の不具合など、トラブルの範囲はさまざまです。そのため、アップデートの知識だけでなく、急なトラブルへの対応力も求められます。
WordPress保守の具体的な内容
ここでは、WordPress保守で一般的に必要とされる、作業内容を具体的に紹介します。
- WordPressおよびテーマ・プラグインのバージョンアップ
- 定期的なバックアップの取得とトラブル時のデータ復旧
- セキュリティ強化
- サイトの死活監視
- サーバー保守
- Webサイトの運用改善業務
WordPressおよびテーマ・プラグインのバージョンアップ
WordPress本体およびテーマ・プラグインは、定期的にバージョンアップが実施されています。バージョンアップは、不具合の解消や新機能の追加、セキュリティの向上などの効果があります。さまざまなトラブルを回避するためにも、バージョンアップは必須の保守作業といえるでしょう。ただし、バージョンアップをした影響でサイトの表示が崩れたり、プラグインが正常に動かなくなったり、画面が真っ白になったりといったトラブルも起きてしまいます。このようなトラブルを未然に防ぐため、次に上げるバックアップの取得はもちろん、テスト環境で事前に影響の有無を確認してから本番で実施することが必要です。
定期的なバックアップの取得とトラブル時のデータ復旧
急なトラブルに備えるためにも、定期的なデータのバックアップは重要です。Webサイトが動作不能状態になったとしても、バックアップデータさえあれば復元は可能です。またWordPressは、各種ファイルやデータベースの内部データなど、バックアップすべきデータがいくつかあります。これらのデータを保管する場所として、近年はクラウドが活用されています。バックアップは、Webサイトの更新状況に合わせて、定期的に行うべき保守作業です。また、バックアップを取得するだけでなく万が一のトラブル時にはバックアップからの復旧が行えるスキル・体制が必要です。
セキュリティ強化
WordPressは世界一有名なCMSであるため世界中からハッキングリスクに曝されています。WordPress本体およびテーマ・プラグインを最新に保つことが最善のセキュリティ対策ですが、その他にも管理画面へのアクセス制限やIP制限、定期的なスキャンによってファイルやデータベースの健全性チェックも必要です。
サイトの死活監視
死活監視とは、サイトが落ちていないか定期的にチェックを行うことです。ツールを使って自動的に行い、問題の有無を管理者へメールで通知してくれるものが一般的です。問題があった場合、その原因がWordPressなどのアプリケーションにあるのかサーバーにあるのか、という原因の切り分けと特定まではツールのみでは不可能です。バックアップと同様、ここでもやはりトラブル時に備えて原因を切り分けて特定できるスキルや体制が必要です。
サーバー保守
WordPressはPHPやMySQLと言ったサーバーで動くソフトウェアも使って動作しています。これらのソフトウェアにもバージョンアップが存在するため、サーバーも保守の対象となります。WordPressのバージョンとPHPのバージョンが合わない場合にはWordPressは正常に稼働しません。仮にPHPのバージョンアップを行おうとすると専門的なスキルが必要になります。
XserverやConohaといったレンタルサーバーではなく、AWSなどのクラウドサーバー上でWordPressを構築する場合は、サーバーの死活監視やリソースの監視、障害対応などを行う必要があり、より専門的なスキルが必要になります。
Webサイトの運用改善業務
WordPressの保守と言ったときに、下記に上げるようなサイトの運用業務を指す場合もあります。保守サービスによっては下記のようなサービスも合わせて提供している場合もあります。
- SEO
- 広告出稿
- 記事ライティング代行
- 記事の更新代行
- テーマのカスタマイズ
- プラグインのカスタマイズ
WordPress保守サービスとは
これまで見てきたように、WordPressの保守を行うためには、WordPressの知識だけでなく、ネットワークやデータベースなどの幅広い知識も必要です。また、急なトラブルに対応できる専門的なスキルも求められます。
確認すべき項目も多くあり、緊急時には即座に対応しなければならないため不慣れな場合は多くのリスクを抱えます。そのため、WordPress保守作業を専門の業者へ外注化をする方も多くいます。
WordPress保守サービスは、Webサイトの保守を管理者に代わって実施するサービスのことです。経験と知識を持つ専門家がWordPressの保守を行うため、Webサイトの管理者は安心して他の業務に集中できるメリットがあります。
WordPress保守サービスの選び方 4つのポイント

保守サービスはどこも内容が似ているけど、どうやって選べばいいの?

「万が一トラブルが起きた時にどんなサービスを提供してくれるのか?」という基準は大事なポイントです!実はサービスによって大きく差が出る部分なんです。
WordPress保守サービスは一見、どこのサービスも内容が似ています。しかし、だからと言って単純に金額だけで判断するのは非常に危険です。実際に保守サービスを開始してみたら「思っていたよりお金がかかった」「いざという時の対応スピードが遅かった」など想定外の事態に困る可能性があります。ここではWordPress保守サービス選びで後悔しないための4つのポイントを解説します。
- トラブル発生時の対応・サポート内容
- 実績や信頼性の確認
- 予算とのバランス
- 契約の条件
トラブル発生時の対応・サポート内容
トラブルが発生した時を想定して選ぶことが最も重要です。何のために保守サービスをお願いするのかというと、そもそもトラブルに遭わないためと、どうしても0にはできないトラブル時に困らないためです。正直なところ、トラブルが起きていない平常時にはどこのサービスにも大きな違いはないと思います。しかし、トラブルが起きた時にどんなサポートが保証されているかはサービスによって大きく異なります。
例えば、
- テスト環境で検証した際、サイトに不具合が起きると事前に判明した場合の対応はどうなるのか?
- 万が一ハッキングされた場合に、バックアップからの復旧はサービスに含まれているのか?
というポイントはWordPress保守サービスを選ぶ上で非常に大事です。
なぜならこの2つがWordPressにおける2大リスクだからです。このようなトラブルが起きた場合のサポート内容や追加コストのルールなどは必ず事前に確認しておきましょう。
トラブル時に備えて、問い合わせ窓口の有無や問い合わせ方法もチェックしましょう。問い合わせ窓口がメール対応であった場合、トラブルへの対応スピードが遅れるリスクがあります。トラブル対応の電話窓口があるかを確認することで、そのようなリスクを避けることが可能です。また電話窓口があった場合でも、休日や時間外の対応があるか確認しておきましょう。
実績や信頼性の確認
WordPress保守サービスを行う業者の、実績や信頼性の確認も重要になります。実績や信頼性が乏しい業者では、Webサイトの保守管理を任せるには不安があります。特にECサイトなど個人情報を取り扱う場合は、実績や信頼性は最重視すべき項目です。
実績や信頼性を確認するには、業者のWebサイトだけでなく、他のサイトで評判や口コミなどもチェックするといいでしょう。また、担当者に直接合って、丁寧な対応であるかを確認することも有効です。
予算とのバランス
WordPress保守サービスの費用と予算とのバランスも、無理なく納得ができる範囲になるように検討します。仮に予算を超えてしまった場合には、要望を担当者に伝えることで、最適な提案をされる可能性もあります。どこまでが基本料金で、どこから追加で費用がかかるのか、という分岐点の確認も必須です。
契約の条件
最低契約期間や、解約条件などはトラブルを未然に防ぐためにも事前に確認しておきましょう。中には長期契約を結ばされたために途中でサービスの品質が下がったにも関わらず解約できず困ったという方もいます。サービスを選定するときは、その契約内容に妥当性があるかどうかは必ず確認するようにしましょう。
WordPress保守サービスの費用相場
WordPress保守サービスの費用は、最初に支払う初期費用と月額費用からなります。このあと紹介する12社のWordPress保守サービスの、初期費用と月額費用を比較したデータは、以下のようになります。
WordPress保守サービスの初期費用の比較データ
平均値 | 26,000円 |
最高値 | 80,000円 |
最安値 | 0円 |
WordPress保守サービスの月額費用の比較データ
平均値 | 33,024円 |
最高値 | 88,000円 |
最安値 | 8,800円 |
これらのデータから、WordPress保守サービスの初期費用の相場は26,000円前後、月額費用の相場が33,000円前後を目安と考えるといいでしょう。
【2023年最新版】WordPress保守サービス12選
ここでは、運営実績がある12のWordPress保守サービスを紹介します。社内の検討に利用できる比較資料も配布中ですので、必要な方は右下のフォームより問い合わせ下さい。
WPセンター安心サポート
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 44,000円 |
特徴 | バージョンアップによる不具合修正は無料だから安心 |
手前ミソにはなりますが、先ずは弊社が運営する「WPセンター安心サポート」をご紹介します。他のサービスにはない付加価値を提供していますので、その点についてもご説明します。
WPセンターの安心サポートでは
- 検証環境の構築
- バージョンアップ代行
- 定期バックアップ取得と緊急時の復旧保証
- WordPressの脆弱性/ハッキング対策
- データベース/ファイルの定期スキャン
- 死活監視
- 月次レポート
- 電話含む無制限のサポート
- サーバー保守
といった保守運用サービスを「WPセンターの安心サポート」として提供しています。
更にWPセンター安心サポートには他のサービスにはない大きな特徴があります。それは検証環境でバージョンアップの行った時に不具合発生が発覚した場合でも、追加料金なしで対応してくれるという点です。
フォーム周りはサイト固有のカスタマイズ要素が多く、バージョンアップによる仕様変更で不具合発生が起きやすい部分です。しかも、問い合わせフォームはコンバージョンに直結するので最も不具合が起きてはならない場所でもあります。そのような不具合が起きた場合でも、WPセンターでは検証環境で問題を事前に検知し、解決も実行致します。
WPセンター以外のサービスもテスト環境で事前検証することを謳っています。しかし、検証した結果に問題が起きることが判明した場合、当然ながらその解決のための作業料は追加で請求されます。フォームのトラブルが起きてプラグインやテーマの改修が必要になった場合、相場として10万円〜20万円は請求されますがWPセンターの場合は無料です。法人の場合、問題発生の都度費用が発生してしまうと毎度の稟議申請も面倒です。
WPセンター安心サポートは実質的なコストパフォーマンスやサポート品質が評価され、英検様や学校法人様などセキュリティに重きを置くお客様を中心にご利用頂いています。以下のリンクより、まずはサービス内容やお客様レビューをご覧下さい。
B-CREATE
初期費用 | 33,000円 |
月額費用 | 11000円〜66,000円 |
B-CREATEは、Web制作会社が運営するWordPress保守サービスです。契約プランは、ライトプラン・スタンダードプラン・ビジネスプランの3つのプランがあります。スタンダードプランとビジネスプランには、テクニカルサポートがそれぞれ4時間分と8時間分が追加されています。そのため、長時間のテクニカルサポートが必要なケースでは、料金の確認をしておいたほうがいいでしょう。
wp.support
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 44,000円 |
wp.supportは、月額費用に追加料金を払うことで、サーバー保守も対応するWordPress保守サービスです。費用は初期費用は0円ですが、月額費用は他のWordPress保守サービスと比較すると割高になります。
BiZサポート
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 44,000円〜 |
BiZサポートは、WordPressサイトの制作から保守までを対応しています。アップデートやバックアップなどが、スポット保守対応で可能です。定期保守プランもありますが、条件がいくつかあるため、契約内容を事前に確認しておきましょう。
WP保守工房
初期費用 | 27,500円〜55,000円 |
月額費用 | 55,000円〜88,000円 |
WP保守工房は、WordPressの機能追加やAWSなどのインフラに対応する、WordPress保守サービスです。プランは、月額55,000円のライトプランと月額88,000円のベーシックプラン、別途見積もりの専用プランの3つがあります。定期バックアップは、ベーシックプランにて対応可能です。
またコンテンツの追加やWordPressサイトの引越し、独自プラグイン開発というWordPressにまつわる作業や改修に対応する「インシデント」というサービスもあります。インシデントは毎月、ライトプランで4回、ベーシックプランで8回と設定されています。追加のインシデントは、1回16,500円です。
インターフェイスデザインスタジオ株式会社
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 22,000円 |
インターフェイスデザインスタジオ株式会社は、アップデートやバックアップなどに対応したWordPress保守サービスです。別途費用がかかりますが、最新版に対応しないプラグインでも対応可能です。
キオミルWP保守
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 33,000円 |
キオミルWP保守は、Web制作会社が運営するWordPress保守サービスです。アップデートは検証環境で確認後、本番環境で実施をします。技術サポートに関しては、メールでの問い合わせ対応となっています。
株式会社コンポグラフィクス
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 22,000円〜55,000円 |
株式会社コンポグラフィクスは、Web制作会社が運営するWordPress保守サービスです。WordPress保守サービスは、ライトプラン・ベーシックプラン・プレミアムプランの3つがあります。WordPressのアップデートやバックアップの他にも、更新の代行やSEO、マーケティングなどに対応しています。なお、バックアップからの復旧含むトラブルの対応は、別途見積もりになります。
PixelDesign
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 19,800円~55,000円(コーポレートサイトの場合) |
PixelDesignは、Web制作事務所が運営するWordPress保守サービスです。WordPress保守サービスは、アップデートとメンテナンスに対応しています。月額費用は、案件ごとに見積もりになります。
WPcareStudio
初期費用 | 0円〜33,000円 |
月額費用 | 19,250円〜 |
WPcareStudioは、主要な国内レンタルサーバーに対応したWordPress保守サービスです。WordPressやプラグインのアップデートやバックアップ、セキュリティ対策などに対応しています。またトラブル対応は有償対応になるため、事前確認が必要になります。
T-Link
初期費用 | 33,000円 |
月額費用 | 11000円 |
T-Linkは、Web制作・管理会社が運営するホームページ保守・管理サービスです。WordPressだけでなく、WordPress以外の各種CMSにも対応しています。WordPressのアップデートやバックアップを月次作業では、行っています。
high five create
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 8,800円〜52,800円 |
high five createは、Webサイト制作・システム開発会社が運営するWordPress保守サービスです。WordPress保守サービスでは、アップデートやセキュリティ対策、バックアップを行います。テクニカルサポートは、メールでの問い合わせ形式になります。
まとめ
この記事では、WordPress保守の外部委託を検討中のWebサイト運営者の方に向けて、WordPress保守の具体的な内容やWordPress保守サービスの費用相場、おすすめのWordPress保守サービスなどを解説しました。
WordPress保守では、WordPressが正常かつ安定的に稼働するために、WordPressやプラグイン・テーマなどのアップデートやバックアップ、セキュリティ対策などの作業を行います。Webサイトの運営において、WordPress保守は必須の作業になります。WordPress保守は、WordPressの知識や経験が少ない方にとっては、実施が難しい作業です。そのため自社内で保守が実施できない方は専門のWordPress保守サービスの外注をご検討下さい。
WordPress保守外注するならWPセンター安心サポートがおすすめ!
「今お願いしている外注先が何もしてくれない」
「保守費用を払っているのにトラブルが起きる度に見積もりが発生するのは納得できない」
「きちんと実績があって、レスポンスや対応スピードに定評があるサービスがいい」
そんな方にはWPセンター安心サポートをおすすめします。
・バージョンアップで不具合が起きても追加費用無しで解決してくれるから安心
・初期費用や初期調査は無料だから安心
・無制限の電話・メールのテクニカルサポートがあるから安心
・万が一の時でも最短一日でバックアップから復旧してくれるから安心
