【2024年】レンタルサーバーを徹底検証!WordPressに最適なサーバーは?

WordPress(ワードプレス)でサイトを運営する際、最初に絶対必要になってくるのがドメインとレンタルサーバーの2つです。

料金にもほとんど違いはなく、機能の違いといったものがないドメインに比べ、レンタルサーバーでは各社・各プランによって料金やプラン内容にも大きな差があり、最適なレンタルサーバーを選ぶのはなかなか大変です。

2024年現在、WordPressに最適なレンタルサーバーをそれぞれ比較した上で、用途ごとにおすすめのレンタルサーバーを解説します。

結論からいうと、各社のオススメを1行で伝えると下記になります。

  • Xserver・・・スピードが早い << オススメ
  • ロリポップ・・・比較的安価
  • さくらのレンタルサーバー・・・サポートが手厚い
  • Conoha WING・・・UIが分かりやすい
  • mix host・・・老舗で安心できる

WPセンターはWordPress保守運用のプロフェッショナルです。その私どもから見て2023年での一番のオススメは、忖度抜きでXserverでした。そのためレンタルサーバーを探していて、特殊なご用件がない場合はXserverをおすすめしていました。
しかし、どのレンタルサーバーがおすすめかは新機能のリリースや価格体系の変化で変わることもあるので、常にチェックが必要です。そのため2024年2月現在での料金プランとスペックを調査して、改めて2024年のおすすめのレンタルサーバーをご紹介します。

wordpress保守サービス

レンタルサーバーとは

WordPressでWebサイトを運営する際に、絶対に必要になってくるのがサイトのURLに当たるドメインと、今回解説するサイトを設置するためのサーバーの2つです。

ドメインが住所でサーバーが家そのもの、とよく例えられます。家には一戸建てやマンション、更にそれぞれにも種類があるように、サーバーにも種類があります。

その中でも今回ご紹介するレンタルサーバーは、小規模〜中規模のサイトで、社内にサーバー周りの技術への専門家がいない場合に選ぶ最適解となります。それ以外では、自社でハードを抱える自社サーバーやAWSなどのクラウドサーバーなどがありますが、今回の記事では割愛します。

レンタルサーバーのメリット・デメリット

サーバーは一度決めてしまうとなかなか移行することが大変です。
レンタルサーバーのメリットであるコストと取り扱いのハードルの低さ、デメリットである柔軟性の低さを理解した上で利用すると、利用開始後のトラブルが減るはずです。

メリット

  1. 初期設定の簡単さ: レンタルサーバーは大抵の場合、初期設定が完了しているため、契約後すぐに利用を開始することができます。
  2. メンテナンスの手間が少ない: サーバーの運用、保守、セキュリティ対策などの面倒な作業をサーバー提供業者が行ってくれるので、利用者はそれらの手間が省けます。
  3. コスト: 自前でサーバーを購入・運用するよりも初期投資が少なく、月額固定の料金で利用できるため、コストを抑えることができます。
  4. サポート: トラブルが発生した場合、ホスティング会社のサポートを受けることができます。

デメリット

  1. 柔軟性の欠如: レンタルサーバーは他の多くのユーザーと共有しているため、独自の設定やソフトウェアのインストールが制限されることがあります。
  2. パフォーマンスの問題: 他のユーザーとのリソース共有のため、ピーク時に遅延が発生することがあります。
  3. セキュリティの懸念: 共有サーバーの場合、他のユーザーの行動がサーバー全体のセキュリティに影響を与える可能性があります。

WordPressで選ばれる5つのレンタルサーバーの比較

ここからはWordPressで使うレンタルサーバーとしてよく選ばれているレンタルサーバーのXserver・ロリポップ・さくらのレンタルサーバー・Conoha WING・mixhostを比較します。

なお、以下で解説しているそれぞれのレンタルサーバーの月額費用について今回は、コーポレートサイトが運用できる一般的なラインのディスクスペースが300GBのベーシックなプラン(ロリポップのみ400 GB/mixhostは無制限)で比較することにしました。

また、いずれのサーバーも頻繁にキャンペーンが適用されていますが、料金比較時には公平性を持たせるため、キャンペーン価格は無視し、12か月契約の際の通常料金を掲載しています。

Xserver

・Xserver・・・スピードが早い

XserverはWordPressで使うレンタルサーバーの候補として真っ先に挙げられるレンタルサーバーの一つです。

Xserverの特徴はなんと言ってもその速度が速いことで、実際にXserverを使用して運用しているWordPressサイトの管理画面を操作しているとその動作の速さに驚かされます。「リソース保証」をしているのは「Xserver」のみのため、安定稼働という面を踏まえてやはりおすすめです。

また、WordPressの簡単インストール機能も備えており、これからWordPressサイトを開設したいといった初心者でもハードルなく始められます。

WordPressの自動バックアップ機能や、24時間365日のサポート体制も備わっているので、万が一といった状況に強いところも安心できるところです。

料金は最も安いスタンダードプランで年額13,200円となっています。また初期費用は0円です。基本的に月に数百万PV程度までのサイトであっても、このスタンダードプランでもスペック的には充分にカバーできます。

他にも調査した項目もあるので、詳細な内容を記載します。(2024年2月現在)
■料金

プラン名スタンダードプラン
料金年額13,200円
初期費用0円
お試し期間10日間無料

■表示速度

ディスク種類NVMe SSD
リソース保証リソース保証あり
WebサーバーApache + nginx
PHP5.x、7.x、8.xへバージョン選択が可能
CPU仮想6コア
メモリ8GB

■その他

保守・運用面WordPressの簡単インストール :〇
バックアップ:〇
CDN :△
※XアクセラレータというWebサイトを高速・安定化させるための機能あり
FTPアカウント数:無制限
セキュリティ対策無料SSL:〇
WAF:〇
サポート体制
その他KUSANAGIの高速化技術を導入

ロリポップ

・ロリポップ・・・比較的安価

ロリポップもまた、WordPressで使うレンタルサーバーの候補の一つとして、上記したXserverと並んで挙げられるレンタルサーバーです。

ロリポップの特徴は、なんと言ってもその安い料金と、初心者でもわかりやすいインターフェースです。また、Xserver同様、WordPressの簡単インストール機能を備えているので、初心者がWordPressを始めるレンタルサーバーとしてもぴったりです。

また、近年はWordPressの表示速度No.1を売りにしており、他社と比べて表示速度も遜色ありません。

今回比較するハイスピードプランで年額11,880円となっています。初期費用は無料です。

また、もしWordPressを使用できる最も安いプランであるライトプランであれば月額198円〜で利用できるので、とにかく費用をかけずにWordPressサイトを運営したい方であればこちらもおすすめです。ただしライトプランはバックアップ機能が月額330円のオプションになっていたりと、月額費用の安さ故のデメリットもあります。

他にも調査した項目もあるので、詳細な内容を記載します。(2024年2月現在)
■料金

プラン名ハイスピードプラン
料金年額 11,880円
初期費用無料
お試し期間10日間無料

■表示速度

ディスク種類SSD
リソース保証非公開
WebサーバーLiteSpeed
PHP5.x、7.x、8.xへバージョン選択が可能
CPU
メモリ

■その他

保守・運用面WordPressの簡単インストール :〇
バックアップ:〇
CDN :△
※サイトを高速・安定して表示するロリポップ!アクセラレータあり
FTPアカウント数:1
セキュリティ対策無料SSL:〇
WAF:〇
サポート体制
その他全プランでアップロードファイルやメールのウイルスを自動的にチェックしています

さくらのレンタルサーバー

・さくらのレンタルサーバー・・・サポートが手厚い

さくらのレンタルサーバーもまた、WordPressでよく使用されているレンタルサーバーです。運営歴が長い老舗の企業を好む方に選ばれているイメージです。

さくらもロリポップと似ており、どちらかというと速度面や機能面よりも月額料金の安さで選ばれているレンタルサーバーです。WordPressのクイックインストール機能も備えており、初心者でも安心して使えるサーバーとなっています。2022年に全プランSSD化したことでスピードも他のレンタルサーバーと見劣りしなくなりました。

料金はWordPressが扱える最も安いプランであるスタンダードプランが月額437円〜となっています。

また、さくらサーバーはサポートが手厚いです。ヘルプデスクもすぐ応答してくれますし、SNSのTwitterなどでトラブルを独り言としてつぶやけばサポートがすっとんできます。

その一つ上のプレミアムプランになると月額1,310円になってしまうのですが、スタンダードプランでもほぼ同様の機能が利用できるため、まずはスタンダードプランから利用を開始してみるのがよいかもしれません。

他にも調査した項目もあるので、詳細な内容を記載します。(2024年2月現在)
■料金

プラン名スタンダードプラン
料金年額 5,238円
初期費用無料
お試し期間2週間無料

■表示速度

ディスク種類SSD
リソース保証非公開
※リソースブースト機能あり
WebサーバーApache + nginx
PHP5.x、7.x、8.xへバージョン選択が可能
CPU
メモリ

■その他

保守・運用面WordPressの簡単インストール :〇
バックアップ:〇
CDN :〇(毎月100GB無料)
FTPアカウント数:1
セキュリティ対策無料SSL:〇
WAF:〇
サポート体制
その他Webフォントでモリサワ等の人気書体が利用可能
有料の改ざん検知あり

Conoha WING

・Conoha WING(コノハウィング)・・・とにかく簡単!

Conoha WING(コノハウィング)は2018年9月からサービスを開始した後発のレンタルサーバーですが、2024年現在非常に勢いのあるレンタルサーバーとなっています。

できて間もないとは言っても、運営しているのはロリポップも運営しているGMOインターネットグループのため、信頼性も非常に高いです。

Conoha WINGもまた、スピードの速さを売りにしており、Conoha WINGの自社による調査によると2位のレンタルサーバーに比較して2倍以上速く、国内最速を謳っています。

また、最近登場したサービスということもあり、インターフェースが他社サービスよりもわかりやすいのも特徴です。WordPressの簡単インストール機能も備わっているので初心者にも安心です。クリック一つでWordPressが使える状態になる上に、選べばCocoon(コクーン、無料テーマ)もインストール済みの状態でスタートできるなど、後発ならではのかゆいところに手が届く仕様です。

料金はいずれのプランも初期費用が無料で、一番安いベーシックプランが月額1,089円となっています。

他にも調査した項目もあるので、詳細な内容を記載します。(2024年2月現在
■料金

プラン名ベーシックプラン
料金年額 13,068円
初期費用無料
お試し期間無し

■表示速度

ディスク種類SSD
サーバータイプリソース共有型
※リザーブドプランあり
WebサーバーApache + nginx
PHP7.x、8.xへバージョン選択が可能
CPU8GB
※共用サーバーの混雑度が低い場合、最大値まで利用可能
メモリ6コア
※共用サーバーの混雑度が低い場合、最大値まで利用可能

■その他

保守・運用面WordPressの簡単インストール :〇
バックアップ:〇
CDN :✕
FTPアカウント数:無制限
セキュリティ対策無料SSL:〇
WAF:〇
サポート体制
その他Webフォントでモリサワ等の人気書体が利用可能
最低利用期間無し

mixhost

 

・mixhost・・・老舗で安心できる!

mixhost(ミックスホスト)もまた、比較的後発のレンタルサーバーであり、2016年4月にサービスが開始されました。

mixhostの特徴はサーバー速度が速いことと、アダルトサイトや出会い系といったジャンルもOKといったことです。

サーバー速度が速いことに関してはXserverやConoha WINGなどと同等くらいのスペックであり、速度面で問題になることはまずありません。WordPressの簡単インストール機能も備えているので、初心者がつまづく心配もありません。

また、ここまで紹介してきた他のレンタルサーバーがNGとしているアダルトや出会いなどといったジャンルのサイトでの利用も許可しているため、こういったジャンルを扱いたいと思っている方はmixhostが一択になるかと思います。

料金は初期費用無料で最も安いスタンダードプランが月額1,650円となっています。

また、mixhostでは上位プランであるプレミアムプランとビジネスプランで初期支払金額が半額になる割引が行われているので、初回はほぼプレミアムプランとスタンダードプランが同料金になっています。

この割引が適用されるのであれば、せっかくならプレミアムプランを36ヶ月間で契約しても良いでしょう。

他にも調査した項目もあるので、詳細な内容を記載します。(2024年2月現在)
■料金

プラン名スタンダードプラン
料金年額10,560円
初期費用無料
お試し期間30日間

■表示速度

ディスク種類NVMe SSD
サーバータイプ非公開
WebサーバーLiteSpeed 
PHP5.x、7.x、8.xへバージョン選択が可能
CPUIntel Xeon 24コア48スレッド
※契約プランにより割り当てコア数は異なります
メモリ256GB
※契約プランにより割り当て量は異なります

■その他

保守・運用面WordPressの簡単インストール :〇
バックアップ:〇
CDN :✕
FTPアカウント数:無制限
セキュリティ対策無料SSL:〇
WAF:〇
サポート体制
その他ストレージが無制限
HTTP/3に対応

まとめ

WordPressに最適なレンタルサーバーを比較し、ここまで見てきました。
まずWordPressで選ばれているレンタルサーバーは優劣はあるものの、どのサーバーも表示速度は売りにしています。
その中で大きく分けてXserverに代表される高機能を売りにしているハイスペックなレンタルサーバーと、ロリポップに代表される機能はやや前者に劣るが料金の安さを売りにしているレンタルサーバーの2つに分かれます。

どちらのタイプのレンタルサーバーを選ぶかはサイトの特性によって判断することになりますが、結論としてはいずれのレンタルサーバーを選んでもあまり後悔することはないかと思います。

というのも、2024年現在はXserverのようなハイスペック型のレンタルサーバーも、以前より長期契約時の月額料金が下がり、あまりコストの高さを感じさせない料金となっているからです。

反対にロリポップなど価格の安さを売りにしているレンタルサーバーも日々サーバースペックの強化や機能追加があり、以前のような表示が遅かったり、対応していない機能があるなどの状況からは脱しています。そのため、どのレンタルサーバーを選んでも満足度はそれなりに高く、不満を感じる場面は少なくなっています。

それでも迷った際は速さや高機能を求めたいならXserver、安さを取るならロリポップ、簡単にブログを開設する場合ならConoHa WINGといった判断基準を取ることにし、あとはその時行われているキャンペーン条件などでより最適なレンタルサーバーを選ぶと良いのではないでしょうか。所感としては今年もサイトの立ち上げが初めての方には表示速度とリソース保証などが付いた高機能なXserverがオススメです

WordPressは始めるだけなら簡単です。そうでありながら奥は深く、サーバーも含め色々なトラブルに多数見舞われると思います。ユーザーつまり読者を意識して有意義なサイト運営を行うためにも、裏方面でお困りでしたらぜひ私どもWPセンターを頼ってください。

おすすめ記事
御社のWordPress ハッキングへの対策は万全ですか?
WordPressの保守運用代行サービスがあることをご存知ですか?無料で便利な一方 常にハッキングのリスクがつきまとうWordPress その不安を解消するために多くの法人や制作会社はWordPressの保守運用代行サービスを利用しています。こちらの記事ではサービス内容や費用相場を紹介しています。
セキュリティ
WPセンターブログ | web担当者のためのWordPressガイド

コメント

タイトルとURLをコピーしました