WordPress(ワードプレス)のテーマには有料・無料いずれもたくさんの数が存在し、初心者の方にとってはどれを選んでいいのか悩みます。
今回は無償で利用できるWordPressの無料テーマに絞り、おすすめのものを5つ紹介します。これからWordPressサイトを開設する方はもちろん、運営しているサイトのテーマを変更したいが、どれに変更したらいいのかわからないという方は是非とも参考にしてみて下さい。
Cocoon
WordPressの無料テーマとして、最も代表的なものがこのCocoon(コクーン)です。
Cocoonは日本人のわいひら氏が個人で開発したテーマで、Cocoonが登場した当時は無料テーマとは思えないその機能性に多くの方が驚き、他のテーマからCocoonに乗り換えていたほどです。
Cocoonが特に向いているサイトはブログやアフィリエイト形式のサイトです。内部のSEO対策は万全に施されているため、デザイン等はそこそこにして手っ取り早くブログで稼ぎたいといったニーズに最適なテーマとなっています。
反対に、ビジネス用途でのコーポレートサイトや店舗サイトとしての用途の場合は、デフォルトのデザイン自体がブログスタイルのため、使用するにはそれなりにカスタマイズしていく必要があるので、後述のLightning等を使ったほうがいいでしょう。
個人で開発されたテーマとはいえ、2022年9月にレンタルサーバー事業者のエックスサーバー株式会社が開発事業を譲り受け、両者間で業務提携契約が締結されたことがアナウンスされています。
そのため、Cocoonの開発が突然終了するといったケースも想定しにくくなり、より安心して使い続けられるテーマとなりました。
なお、Cocoonの前世代テーマとして、製作者のわいひら氏が開発したSimplicity2(シンプリシティ2)が存在します。
こちらはCocoonよりも、さらにシンプルな見た目のテーマであり、機能面を取ってもCocoonの方が新しい分優れている点が多いため、2022年現在にあえてSImplicity2を選ぶ意味はあまりないでしょう。
更新は続けられていますが、あくまでSimplicity2を使い続けているユーザーのためといった意味合いが強く、公式サイトにも「これからサイト始めるのであれば、Cocoonの利用をおすすめします」と書かれています。
Lightning
Lightning(ライトニング)は株式会社ベクターが開発しているビジネス向けのWordPress無料テーマです。
上で紹介したCocoonが主にブログスタイルのサイトにおすすめな無料テーマなのに対し、コーポレートサイト用途でおすすめなのが、このLightningになります。
また、WordPressの初歩の初歩から知りたいといった方にも非常におすすめです。
その理由は、WordPressの初心者向けの書籍として評価の高い「いちばんやさしいWordPressの教本」(2022年現在では第5版が最新版)の著者が開発したテーマであり、本書ではこのLightningを使用することを前提にWordPressの解説がされています。
さらにWordPress公式ディレクトリにも登録されているので、上で紹介したCocoon等とは異なり、WordPress管理画面からテーマのインストールが行える点も初心者には優しいです。
注意点として、Lightningではいかに最短でサイト制作ができるかという点に重点を置いて開発がされているため、テーマ単体としての機能性やSEO面ではCocoonなどの方が優れています。
使いやすさよりも機能面やSEO対策面に重点を置きたい方はCocoonや後述のXeory Extensionを使用することをおすすめします。
Xeory Extension
Xeory Extension(セオリー・エクステンション)はコンテンツマーケティングで有名なバズ部が開発したビジネス向けのWordPress無料テーマです。
上で紹介したLightningとは、同じ国産かつ無料のビジネス向けテーマという点で、被る立ち位置ではありますが、よりSEO対策に重点を置きたい方はこちらを使用することをおすすめします。
反対に、初心者の方にとっての使いやすさという面ではLightningの方が優れているので、使いやすさを取るか機能面を取るかでどちらを使用するか選ぶと良いでしょう。
なお、Xeoryというテーマは2種類あり、もう一つはブログ型テーマのXeory Baseが存在しますが、ブログ型テーマとなるとCocoonなど新しい世代の無料テーマがたくさん存在しているため、2022年現在あえてXeory Baseを選択する必要はありません。
OnePress
おしゃれなホームページを無料テーマで作りたい方におすすめなのが海外テーマのOnePress(ワンプレス)です。
OnePressはトップページのビジュアルが美しいのが特徴で、店舗のホームページやコーポレートサイトでデザインに得にこだわって制作したい場合におすすめのテーマとなります。
OnePressと並んでよく紹介されるSydneyもまた、トップページのメインビジュアルの美しい無料の海外テーマですが、Sydneyの方が開発が古いため、2022年現在新しく使うのであればOnePressの方がおすすめです。
また、OnePressにさらに機能を追加した有料版のOnePress Plusも存在します。
OnePress自体の機能性はCocoonなどと比べると物足りないですが、それを補うために自分でカスタマイズをするのも難しい場合は、有料テーマのOnePress Plusの導入も検討するといいでしょう。
Twenty Twenty-Two
最後におすすめするWordPress無料テーマは、WordPress公式がリリースしているデフォルトテーマのTwenty Twenty-Two(トゥエンティ・トゥエンティトゥー)です。
WordPressは毎年デフォルトテーマのTwentyシリーズをリリースしており、2022年現在の最新版はこのTwenty Twenty-Twoとなります。最初にWordPressをインストールした際に適用させているのがこのテーマのため、見覚えのある方は多いでしょう。
WordPressのおすすめテーマという内容でなぜここに来てデフォルトテーマ?と思われるかもしれませんが、流石はWordPress公式が毎年満を持して発表するものだけあって、そのポテンシャルは侮れません。
このTwenty Twenty-Twoでは、ブロックエディタの機能をフルに活用しやすいように作られたブロックテーマであり、今までのテーマとは異なり、コンテンツ部以外もブロックで構成されたテーマに仕上がっています。
注意点として、Twentyシリーズのようなデフォルトテーマは、初心者よりもむしろある程度WordPressへの理解を深めてきた中級者以降の方におすすめのテーマとなっています。
テーマ単体でのカスタマイズ項目は非常に少ないので、思い通りの編集をしようとするとCSSを書いたりする必要性があり、またWordPressにおける「ブロックエディタ」や「ブロックテーマ」といった概念も理解していないと使いこなすのは難しいです。
WordPressの知識が付き、デフォルトテーマを弄って自分のオリジナリティを出していきたいという方におすすめのテーマです。
また、昨今のノーコードの流れを追ってWordPressもノーコード化が進んできているので、ノーコードでサイトを作っていきたいといったこれからのWebデザイナーの方にも、このTwenty Twenty-Twoは雛形として非常におすすめできるテーマです。
まとめ
WordPressの無料テーマのおすすめ5選を紹介しました。今回紹介したもの以外にもWordPressの無料テーマはたくさん存在しますが、一般的な用途であれば今回紹介したうちのどれかを選べば間違いはありません。
- ブログやアフィリエイトサイト目的:Cocoon
- コーポレートサイト目的:Lightning
- SEO対策をがっちりとしたコーポレートサイトを作りたい:Xeory Extension
- 美しいホームページを作りたい:One Press
- ノーコードで自由にサイトを作り上げたい:Twenty Twenty-Two
他のサイトとデザインが被って嫌だという場合には多少カスタマイズだけでもガラッと印象は変わるので、そういった懸念点もなくなります。
WordPressの楽しさはデザインと情報発信が両者とも簡単にできる点にあります。そうでありながら簡単そうに見せる開発を行っているため裏側のメンテナンスは意外と大変。そんなときはぜひ私どもにお任せ下さい。構築段階から関わるとよりよい提案も可能です。
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