検索エンジンのアルゴリズムやユーザー行動の変化により、近年はテキストだけでなく動画コンテンツを取り入れたSEO施策が注目を集めています。特にGoogle検索やYouTube検索では動画が検索結果の上位に表示される機会が増え、企業の認知拡大や集客に直結するケースも少なくありません。
また、スマートフォンの普及と通信環境の向上により、ユーザーは「読む」よりも「見る」ことを好む傾向が強まっています。記事中に動画を挿入することで、滞在時間の増加・離脱率の低下・CV率向上といった効果が期待でき、SEOの観点からも大きな武器になります。
そこで本記事では、動画SEOに強みを持ち、戦略立案から制作・運用まで支援できる国内の専門会社を5社厳選してご紹介します。「動画を活かした次世代のSEO対策」を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。
株式会社EXIDEA(CINEMATO)
CINEMATO は、Webマーケティングを手がける株式会社EXIDEA が展開する動画制作・映像制作サービスです。
動画制作だけでなく、YouTube チャンネル運用、動画広告の配信、さらには 動画SEO コンサルティング や記事制作支援も提供しており、動画マーケティングを軸としたワンストップ支援が可能という点を売りにしています。
対応領域・強み
動画ジャンルが幅広く、実写、アニメーション、3DCG といった表現形式すべてに対応可能。
企画・撮影・編集・納品までを一括で請け負うワンストップ体制を整えており、工程間での整合性が取りやすい。
コンサル出身のプロデューサーが企画段階から関与し、マーケティング視点を取り入れた動画設計が可能という趣旨が記載されている。
制作実績も豊富で、累計2,000本以上の事例掲載があり、企業向け・サービス紹介・ブランディング・採用動画など多様な用途での運用実績が確認できる。
納期の目安は平均で 1.5 ヶ月程度という表記があり、用途や内容によっては最短 3 週間の納品実績も紹介されている。
注意しておきたい点
公開情報ベースでは「動画SEO コンサル/記事制作支援」を提供する旨が記されているものの、動画SEO での具体的な成果(検索順位改善率・トラフィック増加率など)の実績公開は限定的であるため、問い合わせ時に実績データを確認したほうが良いでしょう。
複数のサービスをワンストップで提供する体制に強みがある一方、個別のクオリティ (たとえば映像美、編集力、SEO 記事の精度など) がニッチな専門会社と比べてどうかは、依頼前にポートフォリオでチェックする必要があります。
株式会社メディアエクシード
「売れる動画制作サービス」を掲げ、企画から撮影・制作・分析・運用までをワンストップで対応する体制を強調している企業です。
対応領域・強み
- ショート動画をはじめとする動画制作を主体とし、広告運用と連携しながら「成果につなげる」視点での運用改善や分析もセットで提供している点が特徴です。
- 対応実績として「動画本数 1,000 本以上」「広告運用実績」などの数字を公表しており、量的実績をアピールしています。
- また、YouTube チャンネル運用や SNS 拡散、動画+ Web マーケティング系のサービス展開実績も確認されており、Webマーケティングとの融合を意識している企業と見られます。
留意すべき点
- 広告運用と分析機能を前面に押し出しているため、映像美・表現重視型の演出重視案件(例えばアート系、ハイクオリティな映像表現を求めるもの)では、クリエイティブ重視の映像会社と比較する必要があるかもしれません。
神保webプロダクション
SEO/広告運用/動画制作を柱のひとつとして掲げる中小規模の Web マーケティング会社です(自社サイトにその三本柱を明記)。
対応領域・強み
- SEO・広告・動画を並列に扱う体制を持っており、動画を「マーケティングコンテンツ」の一つとして扱う方向性をもっているようです。
- 中小企業向け、予算規模が中程度の案件などに柔軟対応できる可能性がある体制を持つと考えられます。
留意すべき点
- 公開情報がやや限定的であり、具体的な動画SEO 成果や動画制作量・実績ポートフォリオが明確に整理されていない点があります。
- 依頼前には、動画事例、SEO と動画を組み合わせた集客効果、月間流入増加率など具体数字を提示してもらうと安心できるでしょう。
SEO合同会社
SEO対策を主軸とする会社ですが、動画制作や映像関連のサービスも自社で手がけています。
対応領域・強み
- ワンストップ体制を掲げており、企画・撮影・編集・動画活用までを社内で統合的に対応できる点をセールスポイントにしています。
- また、SEO の知見を活かして、動画広告の活用や運用サポート、納品後の活用提案までフォローする体制を備えている点も特徴として示しています。
- 動画ジャンルとしては、商品紹介、会社紹介、導入事例、セミナー動画などバラエティに対応しています。
留意すべき点
- 公開情報上、「動画SEO(=動画を使った検索流入最適化)」という表現は明示されていません。SEO専門企業としてのノウハウと動画制作機能を掛け合わせられる可能性はあるものの、動画SEO成果実績を確認したうえで検討したほうが安全でしょう。
- また、ワンストップ化を目指す分、個別の映像表現性(例:アート性・高度なCG表現等)が専門の映像制作会社と比べてどの程度得意かは、制作実績やポートフォリオで見極めが必要です。